
Takramは東京・ロンドン・ニューヨークをベースに、さまざまなプロジェクトに取り組むデザイン・イノベーション・ファームです。Takramの渡邉康太郎、緒方壽人、太田真紀、Jonathan Nesci、THE GUILDの北田荘平のチームは、DIG THE LINEのブランドデザインを手掛けています。
このたび、Takram渡邉による書籍『コンテクストデザイン』を販売いたします。本書はこれまで一般流通をさせず、著者がトークイベントを行った書店のみで販売を行なってきましたが、2020年5月より、一部の店舗にて特別にオンライン販売を開始しています。
渡邉康太郎
Kotaro Watanabe
コンテクストデザイナー
Takram パートナー/ディレクター
慶應義塾大学SFC特別招聘教授
使い手を作り手に、消費者を表現者に変えることを目指す「コンテクストデザイン」に取り組む。サービス企画立案、企業ブランディング、UI/UXデザインなど幅広いプロジェクトを牽引。主な仕事にISSEY MIYAKEの花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」シリーズ、一冊だけの本屋「森岡書店」、日本経済新聞社やJ-WAVEのブランディングなど。慶應SFC卒業。在学中の起業や欧州での国費研修等を経てTakramの創業期に参加。国内外での受賞や講演多数。独iF Design Award、日本空間デザイン賞などの審査員を務める。近著『コンテクストデザイン』は一般流通させず、トーク登壇をした会場など、縁のある書店等のみで販売している。三徳庵茶道正教授(茶名は仙康宗達)。J-WAVEの番組「TAKRAM RADIO」のナビゲーター。
https://ja.takram.com
コンテクストデザインとは、それに触れた一人ひとりからそれぞれの「ものがたり」が生まれるような「ものづくり」の取り組みや現象を指す。換言するならば、読み手の主体的な関わりと多義的な解釈が表出することを、書き手が意図した創作活動だ。
コンテクストデザインは、読み手を書き手に、消費者を創作者に変えることを企図する。作者が作品に込めたメッセージやテーマ=「強い文脈」をきっかけに、読み手一人ひとりは解釈や読み解きをおこなう。この「弱い文脈」の表出こそを意図したデザイン活動が、世のなかに不足している。コンテクストデザインは個々の弱い文脈の表出を促す。
現在、デザインは一部の人の肩書きや組織のなかの部署名としての役割を超えることはない。デザインはしかし、より広範に活かされるべきだ。受け手の自主性を心地よく刺激し、受け手の想像力を刺激する仕事にも及ばなくてはならない。これからのデザイナーに求められるのは、人の創造性を高めることだ。
そのためには「不完全で」「無目的な」ものづくりこそが意味を持つ。使い手が、自らの想像力でそれを完成させるために。枯山水の波紋が、形を持った水としてではなく、鑑賞者の想像上の波紋として心のなかで結像するように。
『コンテクストデザイン』
出版:Takram
クリエイティブディレクション・編集アドバイザリー:吉田知哉(森岡書店/CONCENT)
イラストレーション・デザイン:太田真紀(Takram)
写真:鈴木陽介
ブックデザイン・編集:長田年伸
編集協力:西條剛史(Takram)、ヤギワタル
校正:藤吉賢(Takram)
校正協力:石田康平、道木ジェイミー ローレンス
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種類:特装版(ハードカバー)
本書は特装版を制作しています。
特装版はハードカバー仕様となっており、赤・青・緑・紫の4色のバリエーションがあります。本書に収録されている4組のインタビュー協力者の写真の色と対応しています。
それぞれの色で表紙の題簽と天の小口(上面部分)に着色をしています。題簽とは書名を記し表紙に貼り付けられる紙片で、一般的に和漢書に多く用いられています。本の天に箔や着色が用いられるのは、埃や焼けを避けるためです。
また、Context=共に編むことをイメージし、スピン(紐)が2本ついています。
各色限定50冊のエディション番号・サイン付きで、取り扱いは在庫限りです。 - BRAND: 渡邉 康太郎
- ARTIST: 渡邉 康太郎
- COUNTRY : Japan
Keep refrigerated.
* 未成年者の飲酒は法律で禁止されています
Under-aged drinking is prohibited by law.