FARMHOUSE ALE / SAISON

昨今のクラフトビールの流れの中では、ファームハウスエールはベルギーで作られるセゾンを指すことが多いです。しかし、実際の定義は曖昧で、ヨーロッパ発祥という共通点はありながらも、フランス発祥のBière de Gardeもその一部であったりとヨーロッパ各地に沢山のスタイルが存在します。

ベルギーのセゾンというスタイルは、農業の閑散期に仕込み、夏の間の季節労働者の疲れと渇きを癒すために冷蔵技術なしで造られていたビールを起源としており、「セゾン」という言葉はフランス語で、英語の「シーズン」のあたります。
四季の変化の中で人々の生活に溶け込むようにして産まれたビールです。味わいは、ドライで適度な苦味があり、酵母由来のスパイシーさやフルーティーを持つビールです。他のスタイルと比較すると、IPAほど苦味やフレーバーが突出することなく、モルトの旨み、酵母の出すアロマ、ホップの苦味など全ての要素がバランスよく調和して1つの味わいを作り出します。
食中酒としても、ビールだけでも、シチュエーション問わず楽しみやすいビールです。